友達経由で「海へのドライブ」に誘われました。
「海行こうよ」と言われたので、楽しそうだなと思ってOKしましたが、実情を聞くととんでもないことになっていました。
海へのドライブは、友達の友達が男性から誘われたものの、二人きりで行くのは気が進まないので、私たちを誘ったのでした。
しかも男性とその女性の出会いは出会い系サイト。
男性は女性に好意を持っていて、何度か食事をしていたのです。女性は男性のどこが気に入らないのか、そもそも恋人を欲しいと思っているのか、なんのために出会い系サイトに登録したのかもよくわかりません。
夏に「海へのドライブ」を誘うのはポピュラーなことでしょう。
男性が女性を海へのドライブに誘って、「友達連れて行ってもいい?」と答えるのは、脈がないことの証でしょう。しかし、男性はワンちゃんあると思っているのか、根っからの穏やかで優しい人なのかのどちらかでしょう。
女性はスナックを経営していて私の友達は、そのお店のお客として女性と知り合いました。ふたりともカラオケ好きであることで意気投合し、友達は女性のお店の常連になりました。
女性のお店に友達と一緒に伺ったことがきっかけで、海へのドライブに誘われたのです。
友達も女性と男性が出会い系で知り合ったとは思っても見ず、もし知っていたら遠慮したのにと、私を誘ったことを後悔していました。
実は私は数年前に、女性と別のところで会ったことがありました。
何年も前のことなのに、女性はそのことを覚えててくれていたので、客商売の人の記憶力の良さに舌を巻きました。ですが、その別のところで会った件は、私の中ではいい思い出ではなく、覚えててほしくもなかったし、友達の前で言って欲しいことではありませんでした。
しかし、これは私個人的なことなので、指摘するわけにもいきませんでした。
ですが、私の名前は覚えてくれませんでした。友達が不自然にならないように何度も私の名前を伝えているのに、「あなたの友達の人」とか言っているのです。
私からすると、余計なことは覚えているのに、名前を覚えてくれないことになり、モヤモヤしました。
男性→女性→友達→私 と連絡がくるので、どうしても話にズレが生じてきます。そこでグループラインを作ってもらって、一度のラインで全員に連絡できるようにしてもらいました。
4人の住んでいるところがバラバラなので、待ち合わせが必要になります。
男性は女性の顔しか知りません。男性の車は小さな車だったので、レンタカーを借りることになりました。
男性と女性はレンタカー店で落ち合うと聞いたので、「私もレンタカー店に伺います」と言うと、女性は「あなたはXXに住んでいるから、男性の家とレンタカー店の間にあるから、途中で拾ってもらえばいい」と言い出しました。
勝手に私の住んでいる場所を公表することにも驚きましたが、顔も知らない男性と待ち合わせて、狙っている女性を差し置いて、男性とふたりで車に乗れと言うのでしょうか。あまりの無神経さに愕然としました。
男性は「遠慮しないでいいから。家の近くまでお迎えに上がります。」と言います。
男性は良かれと思って言っているのでしょうが、家バレはリスクが高いです。男性と女性の仲がこじれてしまった時に、私の家に怒鳴りこまれることもあるかもしれません。
誰も傷つけず、主役は男性と女性であることをわかったうえで、あくまで車に便乗させてもらえる立場であることをわきまえたうえでの発言なのに、逆に責められてしまいました。
最後の手段として、友達と私が落ち合うので、ふたりまとめて拾って欲しいとお願いしました。ふたり一緒なら、はぐれてしまう心配もないし、時間のロスも少ないと考えたからです。反対する理由もなくなったので、待ち合わせがやっとOKとなりました。
当日、男性は細やかに気を配ってくださいました。更衣室やシャワーなどのあるビーチをいくつか候補に挙げ、海況に合わせて、その中のひとつを選んでくれました。
海はとても美しく、混雑ぶりも適度でした。女3人がどのような海の楽しみ方もできるように、シュノーケルなどのグッズも用意してくださいました。
女性も飲み物や軽食を用意してくれて、楽しく過ごすことが出来ました。
私は男性が女性に好意を持っているのはヒシヒシと感じましたが、女性がどうして男性とふたりでいることを避けたいのかがわかりませんでした。
私と友達は女性の男性に対する見方が変わったかもしれないと思ったので、帰りは家まで送ってもらわずに、待ち合わせをした場所で降ろしてもらいました。
だんだんと男性は”早くふたりになりたい”と思っていることが伝わってきたからです。私と友達はそのまま飲み屋さんへ繰り出しました。
女性は疲れているからと、そのまま家まで送ってもらったと聞いて、びっくりしました。
もしかしたら、女性はお店の新しいお客様を増やそうとして出会い系サイトを利用しているのかもしれませんが、その気が全くないのに、出会い系サイトを利用するのはどうなんだろうと首をかしげてしましました。